2003年10月31日金曜日

ThinkPadが見つめる進行方向

ZDNetThinkPadが見つめる進行方向という記事が公開された。「開発の最前線で陣頭指揮をとる小林氏が近未来のThinkPadを語」っているのだが、その中で次の X シリーズの話題が出ていた。

筆者と ThinkPad

筆者が現在 ThinkPad s30 を使っていて、今度 VAIO TR2 に買い換えるという話は以前書いた。ついに VAIO に浮気してしまったが、実は VAIO に浮気するまではノート PC は ThinkPad 一筋で生きてきたのである。その歴史としては以下のとおりである。

ThinkPad 570 (英語キーボード仕様)
ThinkPad 600 (英語キーボード仕様)
ThinkPad X20 (英語キーボード仕様)
ThinkPad s30 (英語キーボード仕様)

570→600 を除き、徐々に軽く小さくなっていっているのであった。

筆者が ThinkPad を好きな理由

このように ThinkPad 一筋で生きてきた筆者であるが、その理由としては以下のようなものであろう。

  • 英語キーボード仕様が普通に入手できる。
  • キーボードがマトモである。
  • ポインティングデバイスが良い
  • 落としても壊れない。

筆者は英語キーボード大好きなので、英語キーボード仕様が手に入ることは譲れない重要な要素である。ThinkPad は伝統的に英語キーボードが保守部品として手に入るため、非常に簡単に英語キーボード仕様になる。またキーボードはノート PC によくある「とても使えないキーボード」ではなく、ちゃんとしたのがついていることも非常に重要なポイントである。

筆者が VAIO に浮気した理由

このように ThinkPad 大好きであった筆者であるが、今回は VAIO TR2 に浮気することとなった。それは ThinkPad のラインナップから小型・軽量な製品がなくなってしまったからである。なぜなくなってしまったのか、それはノート PC を取り巻く状況の違いからではないだろうか。ノート PC を人間が持ち運ぶのは日本だけで、米国人とかは基本的には車で持ち運ぶようだ。そのため小型・軽量なノート PC というものは日本でしか求められていないのである。

次の「X」は軽く、薄く

といった理由でなくなってしまった小型・軽量な ThinkPad であるが。ZDNet興味深い記事が掲載された。記事によると、IBM社内でも小型・軽量な PC が認知され始めているというのである。そのため、次の X シリーズは軽く、薄くなるというのだ。VAIO TR2 を注文してしまった筆者としては、気が気でならないのである。

2003年10月28日火曜日

ママチャリとロードレーサーと私

筆者はここ数年ママチャリというものに乗ったことが無かったのだが、先日久々にママチャリに乗って大変驚いた。

ママチャリに乗るハメになった理由

筆者は自転車はロードレーサーとクロスバイクを所有している。そして普段の足にはクロスバイクを、日々のツーリングにはロードレーサーを使用しているため、いわゆるママチャリに乗る機会というのはほとんど無い。なのですっかりママチャリの乗り味というものは忘れてしまっていたのだが、先日ママチャリに乗らねばいけない状況にぶち当たった。

従来、筆者が所有する自転車のうちロードレーサーは家に、クロスバイクはオフィスのビルの自転車置き場に置いていたのだが、ビルの自転車置き場は以前より無法地帯で、誰のものかわからない自転車が大量に置かれていた。しかしながら1ヶ月前ぐらいであろうか、ついにビルの管理会社が対策をはじめたのである。その対策とは

自転車にビルの名前が書かれた登録シールを張る

である。まぁシールを貼ることはいいのだがご多分に漏れず激しくダサいシールなので、クロスバイクをオフィスに置くのはあきらめ、家に置くことにした次第である。

このような理由により、オフィスに自転車がなくなってしまった。もともとオフィスから自転車で移動することは少なかったためしばらくは問題は無かったのだが、先日ついにオフィスから自転車で移動する事態が発生した。そのため社員に自転車を借りる事となったのである。

ママチャリに乗ってみて

まず驚いたのは漕ぎ出しの重さである。普段の足にしているクロスバイクは、クロスバイクといいつつ車輪とタイヤははロードレーサー用で、タイヤ幅も20mmしかない。それもあってか、まるで一番重いギアで踏み出したような重さであった。(もっとも借りたママチャリは変速機構はなかったため、一番重いギアには違いないのだが。)おまけにフレームもフニャフニャである。筆者のロードレーサーの3倍は重量があると思うのだが、何でそんな重い自転車をこんなフニャフニャにつくれるのか謎過ぎる。そして、何よりも驚いたのが

ブレーキがまったくきかない

ことである。これはまさしく「なんぢゃこりゃあ!」であった。まぁ確かにブレーキレバー片側が普通ママチャリ全体よりも値段高いロードレーサーと比べるもの問題ではあるのだが、しかし、いくらなんでも危険すぎではないか。こんなブレーキ効かないシロモノが、あのスピードで歩道走ってると思うと恐怖すら感じる。というか、今このママチャリにのってる瞬間は、

ロードレーサーで60km/hで坂を下ってるときよりも怖いですよ?

ブレーキが効かない理由はブレーキキャリバーの剛性不足とパッドの材質の問題だと思うが、いくらママチャリとはいえブレーキの性能には気を使って欲しいものである。

2003年10月26日日曜日

ソニーの囲い込み戦略とジョグダイアル

ソニーは昔から囲い込み戦略に命をかけているように思う。βに始まり 8mm とか DVD とかの一見意味不明な規格戦略も囲い込み戦略の一環であろう。しかしながら、筆者を驚かせる出来事が起こった。

筆者とソニー

筆者も昔は実はソニーの囲い込み戦略にまんまとハマっていた人間で、身の回りのあらゆる製品がソニー製であった。ソニーの呪縛から離れたのは、ソニー製の LD プレイヤーが壊れたときであった。当時は DVD が普及し始めたため LD プレイヤーはパイオニアからしか発売されていなかったため、DVL-919 を購入したのだ。それからしばらくソニー製品から遠ざかっていたのだが、最近 CLIE, SO505i, VAIO ノート TR2 と立て続けにソニー製品を買ったため、ふたたびソニー地獄にはまりそうな気配がしている。

ソニーの囲い込み戦略

そんなソニーの最近の囲い込み戦略といえばやはりメモリースティックとジョグダイアルであろう。メモリースティックは Net MD との関連もあってかポータブルオーディオの分野ではイマイチ囲い込みできてないが、ジョグダイアルについては PC, PD, 携帯電話, ポータブルオーディオなどなど、ほとんどすべてのソニー製品に採用されている UI である。特に携帯電話に関してはこのジョグダイアルのためにソニーから離れられないユーザーも多いと聞く。(実は筆者もそのうちの一人である)

しかしながら、筆者を驚かせる出来事が本日起こった。こちらのページを見て欲しい。これはもうすぐ発売されるドコモの携帯電話の仕様紹介である。ここに次のソニー製の携帯である SO505iS も掲載されているのだが、なんと、ジョグダイアルが付いていないのである。いったいソニーに何が起こったのだろうか。続報を待つばかりである。

2003年10月22日水曜日

常に持ち運ぶPC

長年愛用してきたThinkPad s30(本当は iSeries s30)の調子が非常に悪くなってきたため、VAIO TR2注文した。その顛末を記録しておこう。

私とPC

私は仕事柄ほとんど常に PC を持ち歩いている。そうすると当然落とす機会も増えるわけで、ThinkPad s30も落としまくっていた。特に近年飲みに行く機会が増えたためか落とし方が尋常ではなく、バッテリーにヒビが入っていたり、キーボードの横の部分が割れていたり、液晶の裏側のマグネパネルを板金で直していたりと、今まで以上にひどい有様であった。おかげで2002/3/30に買ったばかりなのに、もぉヤバイ状態になってしまった。

どのぐらいやヤバイかというと、以下のような感じである。

  • 熱くなってきてもファンが回らないので、しばらく使ってると熱暴走する。
  • ネットワークも何か腐ってて、しばらく使ってると DNS だけ引けなくなる。
  • 液晶も腐ってて、しばらく使ってるとホワイトアウトする。

てな具合で、もぉ寿命とあきらめた次第である。

次なるPCを求めて

寿命とあきらめたのは良いとして、問題は何に買い換えるかという事だ。ThinkPad s30シリーズは無くなってしまったので、同じ s30 は新品では手に入らない。中古も考えたが、1年半でぶっ壊す私が中古を買うのも無謀だと思われるので、s30 以外で考えることとした。とはいえ私は前述のように常に持ち歩いているので軽い奴、つまりは B5 サイズの1スピンドルノートしかないだろう。と思っていたのだが、いつの間にやら世の中から1スピンドルノートというものが絶滅していることが判明した。

仕方がないので、それに近いもので探すことにした。私の条件としては重要な順に

  • マトモに打てる英語キーボード
  • B5サイズ&軽量
  • タッチパッド以外のポインティングデバイス

といったものなのだが、すでに英語キーボードな時点で、VAIO か ThinkPad? ぐらいしか選択肢が無いのが現状である。ThinkPad? だと X シリーズになるが、こちらは A4 よりは小さいとはいえ許容できないほど重くてでかい。VAIO だと TR シリーズになるが、こちらはポインティングデバイスが私の大嫌いなタッチパッドである。

究極の選択ともいえるとこだが、優先順位的にVAIO TR2を購入することにした。購入先は英語キーボードのため必然的にSony Styleである。購入した校正は以下のとおり。

PCG-TR2/P 1 291,800円 291,800円
  3年間修理サービス/PCG-TR2/P用      
  ソニースタイルステッカー      
  TR用TUMIオリジナルブリーフケース      
  Memory 1GB (512MB×2/DDR266)      
  英字配列キーボード      
合計価格 291,800 円
消費税 14,590 円
送料(税込) 1,200 円
合計金額 307,590 円

まだ製品が届いていない(11月中旬到着予定)ため使用レポートはできないが、届いたらこちらでレポートする予定である。

2003年10月21日火曜日

睡眠してませんII 設置

大流行の blog というものを私も早速設置してみた。

blog の検討

従来 hns, RWiki で管理していた私のコンテンツだが、この2,3日でtDiary,Hiki に移行してしまった。流行の環境となりこれで私もモテ系だと思ったものだが、どうやら巷では blog という物を使わないとモテないようだ。そこで早速 blog の検討を始めてみた。

まず使うツールが問題である。調べてみると日本においてはMovable Typeというツールが流行のようだ。日本語も問題なくとおりユーザーも非常に多いようだ。しかしながら中身は Perl で Berkeley DB のようで、さすがにいまどき Perl で Berkeley DB はひいてしまう。いまどきはRubyだろ、ということで行き着く先は tDiary-Blogkit となった。

tDiary-blogkit であればRubyだし、Wiki 形式で記述できるので今使っている tDiary,Hiki と記述を統一できる。すばらしい、ということで早速設置したのがここである。

今後の睡眠してませんII

なお今後のここの使い方だが、今ままで日記のほうに全てを書いてきたが、今後は眺めのまともな文章はこちらに書いていこうと思う。あちらには今よりももっとメモっぽい感じになる予定である。

なおインストールのログを以下に張っておく。

(tar ballの展開)
# cd ~/src
# wget http://www.tdiary.org/download/tdiary-full-1.5.5.tar.gz
# wget http://www.tdiary.org/download/tdiary-blogkit-1.5.5.tar.gz
# tar xvzf tdiary-full-1.5.5.tar.gz
# tar xvzf tdiary-blogkit-1.5.5.tar.gz

(tDiaryのインストール)
# cd /var/www/b.tnh.jp/htdocs-80/
# sudo cp -a ~/src/tdiary-1.5.5/* .
# cd tdiary
# sudo ln -s ../misc/style/wiki/*.rb .
# cd plugin/
# ln -s ../misc/plugin/squeeze.rb .
# ln -s ../misc/plugin/trackback/tb-s* .
# cd ..
# sudo cp -a misc/plugin/trackback/tb.rb .
# sudo chmod +x tb.rb
# sudo vi .htaccess
Options +ExecCGI
Options +FollowSymLinks
AddHandler cgi-script .rb
DirectoryIndex index.rb
<Files "*.rhtml*">
deny from all
</Files>
<Files "tdiary.*">
deny from all

</Files>
<Files update.rb>
AuthName tDiary
AuthType Basic
AuthUserFile /home/tnh/.htpasswd
Require user ********
</Files>
(tDiary-blogkit のインストール)
# cd ~/tdiary-blogkit-1.5.5
# cp -a tdiary.conf.sample_ja /var/www/b.tnh.jp/htdocs-80/tdiary.conf
# cp -a tdiary/blogwiki_style.rb /var/www/b.tnh.jp/htdocs-80/tdiary/
# cp -a theme/blog /var/www/b.tnh.jp/htdocs-80/theme/
# cd plugin/
# sudo cp archive.rb blog-style.rb lm.rb recent-entry2.rb title-navi.rb \
whatsnew-list.rb /var/www/b.tnh.jp/htdocs-80/plugin/
# cd /var/www/b.tnh.jp/htdocs-80/
# vi tdiary.conf
(データパスを /home/foo/blog から /home/tnh/blog に変更)
(style を blog_style から blogwiki_style に変更)